ネパールより12日目(君は正しい、でもぼくも正しい。)

2019年6月1日〜2019年6月25日までネパールを旅した記録です。

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君は正しい、でもぼくも正しい。

巨乳のフランス人と友達になった。

昨日からチトワン国立公園のホテルに滞在している。

夕食を食べようと食堂に入ると、そこにはアジア圏では異質なほど肌の白い白人女性がいた。

ぼくは一人で、彼女の2つとなりのテーブルに座った。あからさまに彼女と距離を開けて座った。

すると彼女はこちらをやたらと見て来る。

ぼくが席に座ってから3分と経たないうちに「一緒に食事しませんか?」と話しかけて来た。

正直嫌だった。

チトワン国立公園の蒸し暑さに参っていたし、英語が上手じゃないから沈黙が怖かった。

仕方なく彼女の対面のイスに座る。

遠目ではわからなかったが、めっちゃ巨乳だ。

「チャイニーズ?」

と聞かれ、日本人だ。と答えると彼女はすごく驚いていた。

日本人がそんなに珍しいのかな?

と思っていると、彼女は訛りのない丁寧な英語でだけど早口で話し出した。

自分はフランス人だということ。
日本が好きだということ。
来年には日本にいこうと考えていること。
日本のアニメが大好きだということ。
フランスではジャパンカルチャーが人気だということ。
日本のアニメが好きだという事。

これが西洋人特有の自己主張の強さなのだろうか。それともよほど彼女が日本好きなのだろうか。

同じテーブルに現地のホテルスタッフも加わり、話が盛り上がって来た。

「お前の宗教はなんだ?」とネパール人のホテルスタッフに聞かれた。
ネパール に来てよく聞かれる質問第二位だ。

「ぼくは宗教を持ってない。」と答えると

ホテルスタッフは「自分のカーストは〇〇だ。」と言ったけど、彼のカースト名は、聞き慣れない発音でわからなかった。

「カースト??なにそれ??」

フランス人巨乳の彼女が全く悪気なく聞くと、ネパール 人ガイドは、丁寧にカーストについて説明し始めた。

自分のカーストの役目。
カーストという制度。
宗教との関係。

ぼくは宗教は持っていないけれど、曲がりなりにも東洋人で仏教国の生まれだ。

カーストについては歴史の授業で習ったし、何となく理解できる。

それでも、フランスから来た彼女は理解できないらしく、アイホンを取り出しウィキペディアで調べ出した。

ウィキペディアを朗読し始めた。

「カーストとは、イスラム教国における階級制度であり、カーストの低い人は貧困であることが多く、高い人は裕福であることが多い。」

この朗読を聞いて、ネパール人ガイドが怒り出してしまった。

日本人のぼくからしても、ウィキペディアの説明は不十分だ。

ネパール 人スタッフがもう一度説明をするが、彼女はどうしても理解できないらしい。

色々と工夫を凝らして説明していたけれど、諦めたのか彼が最後に言った。

「君は正しいよ。でも僕らも正しいんだ。」

この言葉はカーストの本質をついているのかもしれない。

世界には無数の正解がある。

ひとつ国境を越えるだけで、正解なんてものは変わってしまうのだ。

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