ネパール4日目(ハングリーアングリー)

2019年6月1日〜2019年6月25日までネパールを旅した記録です。

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ハングリーアングリー

宿で出会った旅人の勧めもあって、今日はネパールの首都カトマンズからポカラへ移動する。

ポカラはトレッキングの出発地として有名で、ショートトレイルやロングトレイルまで様々なトレッキングが楽むことができる。

美しい湖もあり、リゾート地としても知られている。

午前6時にカトマンズのツーリストバス乗り場に向かった。

バスはすぐに見つかり、午前6時30分ごろに動き始めた。バスが動き出すとすぐにバスは大きく揺れ始めた。

この国の道の悪さは最悪だ。そこらじゅうに凹凸があって、それでも運転手は気にせず凹凸に突っ込んでいく。

ツーリストバスで8時間激しく揺られ、尾てい骨を痛めながら午後2時にポカラに到着した。

ゲストハウスにチェックインし、レイクサイドを歩いてみた。

湖を眺めている人や、ゆっくりと歩いている人。

ここではカトマンズよりも時間がゆっくりと流れている。まるで渋谷から鎌倉に来たいだ。

レイクサイドを歩いていると後ろから声をかけられる。

「アイム ハングリー」

そこには、小学校低学年ほどの男の子がいた。

「ハングリー ハングリー ハングリー」と言いながらついてくる。

無視するわけには行かず、「ナマステ」と声をかけてしまった。

しまったと思った。

彼に何もしてあげられないのに、自分から関わりを持ってしまった。

僕が少年に何かをあげたところで何も解決にはならない。食べ物をあげても彼の一瞬の空腹を和らげるだけで彼のことを助けてあげることにはならない。

お金をあげたところで、悪い大人に取られるのがオチだろう。

案の定、彼はついてくる。

今度は「10ルピー 10ルピー」と言いながら。

「ごめんね君にお金をあげられないんだ。」

そう言って、早足でその場を離れる。

街を歩いただけでは、この国の貧困はあまり見えてこない。

ホームレスに遭遇するのはおそらく、日本の都会と同じくらいだろう。

でも、明らかにこの国には貧困という問題が横たわっている。ストリートチルドレンが観光地にたむろし、リキシャのおっちゃん達は二言目には、「ハッパ チョコいるか?」と声をかけてくる。

どうしてもあの少年のことが気になって、露店でスナックを買って元来た道を引き返すともうそこに少年の姿はなかった。

きっとあの少年は、ぼくなんかよりずっと生き抜くすべを知っている。ぼくが少年のことや貧困のことを考えること自体、彼からしたらおこがましいことだったのかもしれない。

ぼくは、一人道に座って、ベビースターみたいなスナック菓子を食べた。
この国ではスナック菓子すらめちゃくちゃにスパイシーだった。

湖に夕日が反射してあまりに綺麗に光と影を映し出しているように見えた。

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