2019年6月1日〜2019年6月25日までネパールを旅した記録です。
▼「ネパールより」全話はこちらから
https://kyoutabini.com/wp/category/travel/ネパール/
旅の始まり
現在は、タイのバンコクに来ている。
ドムアン空港でネパール行きの便に乗り換えるために、16時間のトランジットの予定だ。
タイに到着したのは、昨日のPM8時。
初めて書いた入国カードを、入国審査員に緊張しながら渡す。
まるで軍人のように屈強な見た目の入国審査員は、入国カードとパスポートをひったくるようにぼくから奪うと、まるでライン作業みたいにパスポートにスタンプを押してくれた。
空港でWiFiに接続して、アプリでドミトリーを予約した。
空港の外に出るとタイは夜中でも、蒸し暑くて、空気の中から水滴が出て来そうなほど湿度が高かい。
そんな重苦しい湿度の中にいても、初めて見る言語の看板も、めちゃめちゃまずかった屋台のトムヤムクンも、全部初めての経験で頭も体もいつもより軽い。
以前、好きなクライマーがこんなことを言っていた。
「はじめての岩を登ることは、暗闇にタイマツを持って進んで行くことだ」
一人旅もきっとそうなのかもしれない。
先なんて全く見えず、これからちゃんとネパール行きの便に乗れるのかすら不安になりながら、それでも小さな明かりを持って進んでいく。
先が見えないところに踏み込んでいくことこそが冒険で、
子供の頃学校の帰り道にドキドキしながらいつもと違う道を歩いた。
あの頃の感覚を思い出した。
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